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 野生のハムスターが住む地域は、背丈の低い草や砂原に覆われた砂漠地帯で、温度差の少ない地中に穴を掘って暮らしています。この巣穴がハムスターのもっとも安全な隠れ場であり、ここで餌を食べたり、眠ったり、また子供を産み、保護し、育てる場所となります。

  こうした地域には、ワシやタカなどの猛禽類がいて、ハムスターを狙っています。ですから、ハムスターは危険を避けるために、昼の間は地下の巣穴の中で休んでいて、夜になると外に出て活動します。ハムスターを真上や後ろからつかもうとすると驚くのは、こうした天敵が背後から襲ってくることが多いからです。

 砂漠地帯ですから、きおんが40〜45度にもなる夏は、地表も50度を超すぐらい暑くなりますが、地下の巣穴ですと、涼しくすごせます。冬は逆に気温がマイナス20〜30度にも下がることがありますが、ハムスターは冬の間は巣穴で快適に過ごします。




  巣穴は、地下30〜40センチメートルの深さに斜めに掘り、そこから横穴が1メートルから1メートル50センチくらいに伸びたトンネル状になっています。

  巣穴の内部はまず、奥に枯れ草などを集めて、ベットを作ります。それから、トンネルの中の適当なところの1〜3箇所に食べ物を蓄える貯蔵庫を作り、所々にトイレも作ります。




  日中、巣穴の中で眠っていたハムスターは、夜になると危険が比較的少ないので巣の外に出てきます。ハムスターは雑食性の強い動物なので、食べられるものは、植物であろうと小さな動物であろうと、何でも食べます。中でも大好きなのは草の種(麻の実や野麦)で、次に草の茎や、昆虫などの小さな動物たちです。

  口にしたものはすぐに飲み込まず、いったん口の両側にあるほお袋に蓄えます。そして、ほお袋がいっぱいになると安全な巣穴に戻って、ゆっくり食べるのです。




  ハムスターは自分のなわばり=テリトリーを持っています。けれども、食べ物をとるためには自分のなわばりの中だけでは足りないので、周辺の地域にも出かけます。 このような、動物が餌場として日ごろ動き回る範囲を行動圏、またはホームレンジといいます。

  行動圏は、巣穴を中心に半径10〜15メートルくらいです。1日に約20キロメートルも動き回るので意外に狭いと思われるかもしれませんが、あまり遠くまで出かけると、敵に襲われたときやられてしまうので、むやみに遠出はしません。


 



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